Q.自分の子に合う幼稚園の探し方。受験をしたほうがいいですか?

できる限り後悔しない「幼稚園選び」とは

「我が子に合う幼稚園は、どう探せばよいでしょうか」「やはり受験したほうがよいのでしょうか」というご質問をよくいただきます。家庭保育園をはじめとした早期教育を実践され、大切に大切にお子様を育ててこられたからこそ、お気になるのですよね。私は幼児教室の先生でもなく、お応えできるほどのものがあるか分かりませんが、私なりに幼稚園選びを就職活動になぞらえ「まず育児の軸を定めた」話について書きました。

「自分の子に合う幼稚園が分からない」と悩むなら

結論から申し上げますと、幼稚園選びは就職活動にたとえるとわかりやすいのではないかと思います。就職活動には様々な価値観がございますよね。「日本の役に立ちたい」というようなビジョンから、「好きな開発業をしたい」「福利厚生で安心できるところがいい」「ブランド重視」「一緒にはたらく人が大事」など、人によってお考えが異なると思います。そしてそのためにどれだけ努力ができるか、また資産や人脈、学生時代の経験などアピールできるものがあるかも千差万別です。

幼稚園も同じだと私は思うのです。よく「附属私立を受けたほうがいいですか?」「国立は公立よりもいいのでしょうか」とお尋ねいただくのですが、「人によるのでは」としかお答えできないのです…。そのご家庭が何を重視するか、またどの程度の投資をお考えかによって、答えが異なるからです。

就職活動と同じで、どこまでこだわるかもそれぞれです。「とりあえず入れるところ」「家から近いところ」とシンプルにお決めになる方もいれば、附属私立や国立にいれた場合の進学率、就職先まで考えたい方もいらっしゃるでしょう。

確かなことは、これも就職(会社)と同じで「全員にとってよい幼稚園などない」ということ、また「どんな幼稚園でも不満はきっとある」こと、けれど「考え抜き、努力を尽くした結果なら、受け入れやすい」ことです。つけくわえるなら「人気の園は倍率が高く、当然ながらご縁がない場合もある」ことも同じですね。

ですので「自分の子に合う幼稚園が分からない」というお悩みは、言いかえれば「自分たちの育児の方向性がまだ定まらない」もしくは「幼稚園の情報収集が足りず判断できない」状態ではないでしょうか。しつこいですが就職活動なら「自分の生き方の軸がない」「企業の情報収集が足りない」ということですね。

前おきが長くなりましたが、そのような次第で私にお伝えできるとしたら「よい幼稚園選び」ではなく「親にとってできる限り後悔しない、幼稚園選びのための努力の方法」です。それでもよろしければ、おつきあいくださいませ。

※なお「僭越ながら、ご質問にお答えしてまいります」にございますように、私は何の肩書もないただの主婦ですので、どうかいち意見としてお読みいただきますようお願いいたします。

育児の軸がなければ、幼稚園は選べない

幼稚園選びを考える際、一般的には「園の近さ」「給食や制服、バス通園や預かり保育といった諸条件」「学費」などが語られがちです。たしかにどれも気になるポイントですね。

ですが、幼稚園は子どもにとってはじめての社会生活を営む大切な場所です。働いたことがある方ならお分かりでしょうが、新卒で就職した会社が肌に合うか、はじめての上司が尊敬できる方かどうかは、ものすごく大切ですよね。そこで社会人としての命運が決まる、といっても過言ではありません。幼稚園も人としての基礎をつくる、かけがえのない場所だと思います。

もちろん就職も幼稚園もやり直しはききますが、そのためにはすごくパワーが必要です。大人でさえ疲れるのですから、まだ3歳かそこらの子どもにとっては何をか言わんや、です。

そのような前提から考えますと、上記の要素はどれも表面的といえるかと思います。「A社がすごく魅力的だけれど、バスがないからやめておこう」とはならないように、給食や制服や預かり保育なども代替手段がいくらでもありますよね。それよりも大切なことは「ご家庭の方針に合う」ことだと私は思います。

逆にいうと、育児の軸がなければ「納得できる幼稚園選び」はできず、どこに行っても「なんとなく不満」がくすぶるのではないでしょうか。自分の決断に責任をもつためにも、まずやるべきは育児の軸をご夫婦で明確になさることだと思います。

どんな育児がしたいのか、すぐに説明できますか?

幼稚園を選ぶ際に、大げさなようですが私は育児の棚卸しをすることにいたしました。就職活動でいう自己分析ですね。具体的には、以下の順番で考えてみました。

1・どんな子どもに育ってほしいのか
2・そのためにどんな環境(ヒト、モノ、カネ)が必要なのか
3・その中で「幼稚園」に求めるものはなにか

この際のポイントは実現可能性や優先順位などをいったん脇において、とにかく書いてみることです。書いてみてはじめて、自分のこだわりに気づくことができます。できればご主人様にも書いていただくと、夫婦のすれ違いぶりに驚くかもしれません。(育児にものすごく協力的な男性でないと書く気にもならないと思いますので、してくださった時点で素晴らしいことです。どうかその点をお忘れなきようお願いいたします)

エントリーシートを前にした自己分析と同じで、最初は当たり障りのない、どこにでもあるような言葉しか思い浮かばないかもしれません。「のびのび楽しく育ってほしい」「いつも笑顔でみんなから好かれる子になってほしい」などと書いていると「何これ、まったく具体的じゃない…私って何も考えてなかったのね」と落ちこまれるかもしれません。

ですが書き続け、考え続けていると、必ずご自身のこだわりがみえてきます。例がないと分かりづらいかもしれませんので書いてみますと…(あえて、大雑把な例をあげてみます)

たとえば「父親のように世界で通用するビジネスマンに育てたい」という大まかな指針があったとして、そのために「自分で考え、行動する経験を幼少期から積ませたい」と考える方もいれば「まず日本の伝統的な文化を学ばせたい」と思う方もいるでしょう。「インターにいれたい」という方もいれば「自己肯定感が何より大事、家庭こそ基本」とお考えかもしれません。そこに、こだわりがあるはずです。

たとえば「友達こそ宝」とご夫婦で意見が一致していても、「だから〜」のあとに続くお考えは異なりがちです。「共学で様々な人脈を築いてほしい」「公立で多様な人と接してほしい」「附属私立で狭く濃い関係を築いてほしい」「部活動に励んでほしい」と、どんな結論でも成り立つのです。

特に「世界で活躍」「グローバル」「自立」「幸せ」「多様性」など、よく耳にする言葉ほど、噛み砕いてみると人によって全然違うことを考えているものです。こういうワードの背景を明らかにしていくことで、我が家なりの育児の軸がみえてきました。

考えるほどに「世界で活躍する人材って何?」「留学や起業の経験があればいいの?」「そもそも親が勝手に人生をイメージしていいの?」「芸術家やアスリートになる道を閉ざしていいの?」など沼にはまっていきますが、このモヤモヤをくぐり抜けると幼稚園選びだけでなく、お稽古ごとや躾の指針にもなりました。

子どもをどう育ててやりたいか(もちろん、そのとおりに育ってくれなきゃ!と過剰な期待をするわけではなく)、そのために用意すべき環境は何か。幼稚園でなくても満たせる要素と、毎日通う幼稚園だからこそ期待したい要素は何か。これが幼稚園選びにおいて必要な、自己分析なのだと思います。

子どもは他人であり、しかも常にアップデートされていく存在ですので、就職活動における自己分析よりも難易度は高いですが、本当に子どもに合う幼稚園を選んでやりたいのなら考えてみる価値はあると思います。

それでもやっぱり「受験すべき?」と方は

つまり「受験すべきか」とか「国立と私立はどちらがいいのか」などという質問に答えはないのですね。すべては、どんなお子様になってほしいか、どんな環境で育てたいか、をご家庭で考え尽くすしかないのだと私は思います。

ただ、それでもやっぱり受験経験者の声が知りたい、自分のことを考える参考にしたい、とお考えでしたら、世に出ている「受験本」をご覧になるのがいいかもしれません。

たとえば「学習院初等科のお母さんに学ぶ 家庭のしつけと学習」はお子様を3名学習院にお入れになったお母様が書かれたご本なのですが、とてもはっきりとお考えをお書きですので、おそらく好き嫌いの分かれる内容だと思います。私も自分の考えと合わないところもあるのですが、だからこそ勉強になりました。

受験にはメリットとデメリットが当然ながらあります。特に幼稚園受験は、向いているお子様かどうかがはっきり分かれます。公立、国立、私立、いわゆるお受験私立、それぞれのよさがあり、また難しさもあります。都内と地方では事情もまったく異なります。

ですので、どの方にとってもよい幼稚園というのはありません。親にできることはただ「できる限り後悔しない幼稚園選び」のために努力を尽くすことです。そしてどんな幼稚園であれ大なり小なり何かトラブルめいたことはありますので、その際に取り乱さず、我が子が楽しい園生活を送れるよう全力でサポートするのみです。

 

我が子に合う幼稚園かどうかの判断はどうするか

では具体的な家庭の指針が決まったとして、その基準に合う園をどのように判断すればよいのかというと、それはもうひたすら情報収集をするしかないのです! ブログを書いておいておかしいのですが、ネットの情報などアテにしてはいけません。

まず、幼稚園を実際に見にまいりましょう。登園、降園の風景だけでも分かることがたくさんあります。ご説明会はもちろん、公開されている運動会やバザー、展覧会などがあればお子様連れで参加します。そしてママ友経由で実際に通園されている方のお話を伺えるなら、それもお願いします。

同じ公立幼稚園でも、園によって大事にされていることは違います。同じキリスト教の幼稚園でも、カトリックとプロテスタントでは雰囲気が異なりますし、国立幼稚園だから根が同じというわけでもないのです。

上記のような育児の軸がはっきりしていれば、実際に見ると「合う」「合わない」が明確に判断できます。たとえば「元気で明るい子どもに育つように」とおっしゃる園は多いのですが、そのために○○しています、という○○の内容がそれぞれ違うからです。ご挨拶だったり、縦割り保育だったり、預かり習い事があったり、保護者バザーがあったりと、そこに園のお考えが出ます。

ご自身が入社する企業について「友達がよいと言ってたから」などと選んだりいたしませんよね。幼稚園も、必ずご自身の目で何度も見て判断すべきだと思います。

幼稚園見学は、少なくとも3園は伺ったほうがよいのではないでしょうか。比較対象がないと違いが分かりづらいからです。私は10園ほど拝見いたしました。

その結果、もし受験を選んだ場合には若干の戦略が必要となる場合がございます。それでも育児の軸さえはっきりしていれば、何歩もリードできている状態だと思います。

幼稚園選びはご縁。何もしなければ結ばれない

つらつら書いてまいりましたが、結局のところ幼稚園選びはご縁だと思います。…といってしまうと身も蓋もないのですが、うまくできたもので「結果的にはお子様にとって一番よい環境」が引き寄せられるように、まわりをみていると感じます。

受験なさって残念ながら不合格だった場合も「でも実は、そのおかげでね…」というお話はよくあるものですし、受験しなかったという選択肢もまた「我が家にとっては正解だったわ」となりえるのですね。

ただし、このご縁というのは放っておいて結ばれるものではなく、とにかく情報収集を重ね、力を尽くしてこそ手に入れられるものだとも思います。どの幼稚園も、素晴らしい!と感激するところもあれば、「…え?!」と驚く部分もございますが、必死で考え尽くした結果であればある程度受け入れられるものです。そういう意味でも「ご縁」という言葉を、皆さま口になさるのではないでしょうか。

大丈夫です。親が一所懸命考えて選んだ幼稚園なら、きっとご縁があります。

こんな匿名のブログで、私などに大丈夫だといわれたところで何の足しにもならないとは思いますが…ご質問くださった皆さまがたに心からのエールをこめて、書かせてください。「きっと大丈夫!」です!

遅くなりまして、申し訳ございませんでした。お読みくださり、ありがとうございます^^

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