子育てに真摯にむきあえばこそ、苦悩も深くなる

子どもってほんとに可愛い、生まれてきてくれただけで奇跡、ただそこにいてくれるだけでいい……そう思える幸せな日もあるけれど、子育ては正解も休みもない日々の連続。逃げ場がなくてつらくてしんどくて、母親失格だ!と自分を責めてしまうときも時にはあると思うのです。この記事では、自身の反省、たくさんのお母様先輩からいただいたアドバイス、そしてブログを開設した経緯について書かせていただきました。

こんな母親でごめんねと謝る夜をへらしたい

毎日寝不足で、忙しくて、自分の時間なんてない。腰も膝も背中も痛くて、眉間にはシワができた。バリバリ働いている友人とは話が合わなくなる。気づけば、子どもにも夫にも小言ばっかり。「たまには一人にしてよ!」と叫びたくなる。そしてすやすや眠る安心しきった寝顔をみて……こんな母親で、ごめんね。こんな母親になりたかったんじゃないのに、そう涙する。

こんな母親でごめんね真剣に育児をされているお母様はみんな、一度はご経験なさったことがあるのではないでしょうか。ほしくて産んだ子なのに、負担に思ってしまってごめんね。いつも怒ってばかりでごめんね。ため息なんて聞かせてごめんね。他のお母様のところに産まれたかったかな? どうして私はこうなっちゃったのかな? そんな風に考えてしまうのも、育児に真摯にむきあっているからなんですよねただ、渦中にいるときは、ひたすら自分を責めてしまいがちなんだと思います。

それでなくとも産後はホルモンバランスがくずれて、精神が不安定。赤ちゃんのお世話は想像とまったく違いますし、授乳による慢性的な睡眠不足は性格を攻撃的にします。何もかも自分ばっかり我慢させられている気になったり、もうすべて放り出して逃げたくなったりしても、それは決して愛情不足ではありません。今だからわかりますが、単純に「疲労によるアンバランス」なのだと思います。

疲れたら休めといわれても、休みようがないのが育児

まずは「休める」状態に自分の心を調整する

疲労ですから、癒しが必要なんですよね。正常な思考と健全な愛情表現を取り戻すには、まず休むことが必要です。……といっても、休みようがないのも現実。夫や祖父母の手をかりる、サポート団体の手を借りる、家事をアウトソースする、どれも有効な手だてですが、上記のようにご自分を責めるまじめなお母様には受け入れがたいものだとも思います。

休みなさいと言われておとなしく休めたり、人の手を借りて素直に感謝できるのは、ある意味まだ余裕がのこっている状態だと思います。そうできるにこしたことはないのですが、もはや休むことさえもできないのが「こんな母親でごめんね」状態のお母様ではないでしょうか。

こんな母親でごめんね

他の人はもっと苦労してるのにと自分を責めたり、授乳の必要があるから休める時間が限られていたり、赤ちゃんの面倒をみていない自分に罪悪感を覚えたり。こればかりは、もう誰の手を借りても癒すことのできない感情です。まずは「休める」状態にマインドをもっていく必要があると思うのですね。

慰めではなく励ましを。「子どもへのまなざし」を読む

育児疲れで自分を責めている状態では、夫の「まぁ気楽にやりなよ」というアドバイスも、ママ友の「頑張ってるよね」という慰めも、素直には受け取れなかったりするんですよね。そんなとき支えになるのは、慰めではなく本物の励ましではないかと思います。

単なる気休めではなく、納得できる育児についての回答をくれる方。悩みながらも育児を楽しみ、子育てを終えた説得力のある方。相手の立場に立って共感しながらも、傷をなめあうわけではなく、厳しい意見もくれる方。話を聞くだけで前向きになり、また頑張ろうと自然に思える方。そんな方からの励ましが、一番の力になると思うのです。

こんな母親でごめんね

私自身は、家庭保育園(という幼児教材があります)のカウンセラーさんがまさにそんな方で、毎回ご相談する度に自分でも驚くほど気持ちが軽くなり、なんであんなに思い詰めてたんだろう?と前向きになれます。悩みの本質を紐解いて具体的なアドバイスをくださるので、一気に目がさめるんですよね。

でもまわりにそんな方って、なかなかいませんよね。そこでおすすめしたいのが、まさに上記のようなあたたかい方である佐々木先生のご本です。昔から母親たちのバイブルとされてきた「子どもへのまなざし」は、普遍的な愛ある育児を説いた本。こうできない母親はだめだ!理想の育児はこうだ!なんて説教くさくもなくおしつけがましくもなく、読むと「あぁそうだ。育児ってそういうことだった!」と涙が出てきます。

子どもは好きなだけ甘えさせてあげる。子どもは本来自立したい生き物で、「甘えたいときには甘えさせてくれる人がいる」と心から安心すれば決してわがままにはならない、親が先回りして甘やかすのではなく、本人が甘えたいときに満たしてあげればいいのだ、というお話。大人の言うことではなく「やること」を見て真似るというお話。しつけは「強制する」のではなく「教えて待つ」というお話。育児の失敗を悔やむより、明日からどうしようと考える。今日より明日が少しはよくなると思えば、その希望で頑張れるというお話。すべてに深い愛が満ちており、心の底から共感できます。

育児に疲れたお母様だけでなく、未知なる育児に取り組む妊婦さんにも、ぜひ読んでいただきたいご本です。シリーズで続編があり、そこではよくあるお母様の葛藤に丁寧に答えてくださっています。子どもを想うあまり過剰な期待をしてしまったり、理想の母親像を自分に押しつけがちな頑張り屋のお母様にもおすすめしたいです。「育児不安や孤独を解消する育児書3冊。早期教育で陥りがちな暴走にも効きます」の記事でも私が読んで本当によかったご本をまとめております。

いっそ「とことん頑張る」と腹を括ってみる

また、これはお母様のタイプにもよると思うのですが「どうせ休めないなら、とことん頑張ると腹を括る」ことも一案なのかなと思います。ママ友さんとも話していてたどりついた結論なのですが、仕事と同じで、楽して成果を出そうとか、なんで私ばっかりとか、与えられた仕事だけやってる感じだと余計に疲れませんでしょうか? 上司(夫)のサポートのなさばっかり目についたりして。

どうせならとことんやってやる。理想の育児をとことんやってやる。それで疲れたら、またそのとき考えればいい。私ならできる。そうやって自分を奮い立たせるという方向転換も、またひとつアリかなと思うのです。

こんな母親でごめんね

そして、とことん頑張るから、その前に少しだけ休ませて。休息をちょうだい。と考える。休息がとれるかどうかは、ご主人の理解やご実家との距離にもよるでしょうし、経済状況にもよるでしょう。でも腹を括ったあとの休息は、たとえ1時間でもとてつもない癒しになります。めちゃくちゃ働いたあとのエステみたいな感じ。また頑張るための休息、と思えれば、もう大丈夫。「こんな母親だけどよろしくね」と気持ちが切り替わると私は思うのです

頑張りすぎないで楽しむ、肩肘はらずラクに、なんてことができればそれが一番だと思うのですが、最初からそんな風にはなれませんよね思い詰めたり、気持ちを切り替えたり、落ち込んだりの連続で、自分にとってちょうどいい母像ができていくのだろうなと今は思っております。

子育てがラクだと、子どもをより愛せる

そうやってメンタルのバランスをとったら、次にやるべきことは休むこと。そして具体的に「育児をラクにする」計画だと思います。私自身も悩んだり迷ったり反省したりの連続なのですが、それでも育児を楽しめている理由は「ラクな育児」の軌道に少しのれたからではないかと思っております。

私の思うラクな育児とは、お母様も子どももご機嫌であること。時々は感情的になってお母様が怒ったり子どもが泣いたりすることがあっても、基本的にご機嫌でいられたら大体うまくいくと思うのです。毎日新しいことに一緒に挑戦して、おいしいごはんを食べて、いっぱい遊んで暮らせれば、単純なようですがご機嫌でいやすいかなと。そして母と子がご機嫌なら、夫もご機嫌でいてくれる気がします。

こんな母親でごめんね

そんなわけで、どうやればご機嫌でいられるかを私は必死に考えております。早寝早起きの生活リズム、食材選びに始まる食生活、妊婦時代からの整体、子どもの寝かせ方や快眠グッズ、家事の効率化、ママ友との上手なおつきあい、子どもとのお出かけ先、そして家庭保育園などでの遊びや学びの刺激などなど、具体的にどうやれば自分自身のメンタルを保ち、ラクな育児ができるか計画してきました。

きっとみなさまそれぞれ答えは違うと思うのですが、「こんな母親でごめんね」と後悔する夜を少しでもへらすために、ラクな育児について考えたことをこのブログでは様々なカテゴリで書いております。ご参考になるか分かりませんが、たとえば私が毎日の見通しをたてるために作ったタイムスケジュールは「育児も家事も家庭保育園も楽しむ。新米ママの1日タイムスケジュール」です。

ご機嫌で育てやすい子は、大人のための「いい子」ではない

ご機嫌な子どもというのは、言いかえれば「育てやすい子」かもしれません。「育てやすい」などというと、大人の価値観をおしつけているような、子どもに無理を強いるような、違和感があるかもしれないのですが、私の思う「いい子」と「ご機嫌な子(育てやすい子)」は似て非なるものです。

「いい子」を求めることは、どこか不自然で窮屈な感じがします。大人に好かれるいい子、優等生、というイメージがあるからでしょうか。特に、子どもの頃に親の期待に応えようと、その仮面をかぶった方は、「いい子」という言葉に、しんどい感触をお持ちかもしれません。子どもにそんな無理はさせたくないですよね。

私の思う「ご機嫌な子、育てやすい子」というのは、もっとシンプルな意味です。元気で、動くのが好きで、学ぶことが大好き。ごきげんで、生きてることが楽しくて、いつも一所懸命。そんな子どものことを「ご機嫌な子、育てやすい子」と考えています。

「子どもへのまなざし」をはじめとして、100冊以上の育児本も読んできましたが、それが本来の子どもが生きる姿なんじゃないかと思います。もちろん生まれつきの社交性や向き不向き、心の敏感さ、または体の特性などいろんな要因があるでしょうが、大人や環境によるストレスが子どもの本来の状態をゆがめてしまうこともあるように感じるのです。

「子どもが本来もつ、育つ力を最大限発揮できる」状態、「余計なストレスのない」状態においてあげると子どもはご機嫌になる、そして母親は育児がラクになる。まだ2年しか母親を経験していない新米ではありますが、私自身はそう感じています。

育児に正解はないけれど、最適解への近道はある

私が母になって感じたのは、育児は「正しい情報を実践すれば楽になる」ということ、そして「正しい情報が手に入りにくい」という残念な現実です。やたらと母親に迎合して「大変だよね、今で十分だよ!適当でいいじゃん、GO-GO!」なんていう無責任な慰めも、「母たるもの、こうあるべき!」とひたすら大正時代に逆行させようとする時代錯誤の圧力にも、私は違和感を感じました。

「大変だけど、でもやっぱり頑張りたいよね」という立ち位置で、ものすごく微力ながらも、世の中に何かを発信したい。そう思って、ブログを書くことにしました。特に家庭保育園に教えていただいた気づきは本当に有益で、私一人のものにするにはもったいなさすぎる、という気持ちもあります。有難いことに妊婦ブログの読者様が増えたこともあり、記事を整理しなおすため、ここに引っ越してきましたのでありました。

育児はひとりひとり別物で決して正解はないですが、自分なりの最適解を生み出すための近道は、必ずあると思います。このカテゴリーが少しでもお役に立つと、同じ悩める母としてこのうえなく嬉しいです。

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