ママにだけできる「抱っこ法」がある

おっぱい飲んだ、おむつも替えた、抱っこもしてる。でも泣きやまない。極度の人見知りでママ以外の人に抱っこさえしてもらえない。夜泣きはいつものこと。急な号泣もしょっちゅう。ああもう、言葉が話せればいいのに! いったい何を考えてるの? お疲れのママにぜひご紹介したいのが「抱っこ法」です。

抱っこなんていっつもしてるわよ! という方もいらっしゃるでしょうが、ここでいう「抱っこ法」はただの抱っこではありません。赤ちゃんの気持ちを言葉にして語りかけながら、思いっきり泣かせてあげる、いわばママにだけできるセラピー抱っこなのです。

「なんか変だぞ」という母のカンは必ずあたる

赤ちゃんには安心感が何より大切だと思う、という持論はこちらの記事「赤ちゃんが「育てにくい」と感じたら、原点に立ち返ってみる」にも書かせていただきましたが、大人が想像するよりずっと切実に、赤ちゃんって安心を求める生き物だと感じます。けれどそれを言葉にすることができません。泣いたりぐずったりすることでしか、表現できないんですね。

それだと当然、大人には伝わりません。母親はなんとなく不安に思うものの、とりあえず泣き止ませることに注力します。けれど安心感という土台が得られない不安定な状態で、その場しのぎのお菓子やおもちゃでごまかしていると、癇癪や号泣はどんどんひどくなります。分かってもらえないので、ストレスがたまって乱暴したり、やたらと反抗したりするようになるんですね。こうなると、親もイライラして「もう、何なの!」となりますよね。

もちろん、おむつやおっぱいのような単純な要求で泣くこともあります。(別記事で書きますが、胎教からコミュニケーションをとっていると、泣かずに要求を伝えることもできます)ですが、やっぱり母親として「なんか変だぞ」と思う泣き方やぐずり方、怖がり方は赤ちゃんからのサインだと思います。怖いよ、助けてよ、寂しいよ、赤ちゃんの言葉にならない叫びを、母のカンは必ず察知できるものです。おかしい、とお感じでしたら、その直感に従ってみてください。

では、どうやって安心感を与えてあげればいいのでしょうか。「抱っこ法」は、まさにそれを叶える具体的な方法なのです。

心を抱きしめる「抱っこ法」とは

抱っこ法は、「癒しの子育てネットワーク」というグループが提唱されている方法です。お金はかからず、自宅でできて、ママの好きなときに好きなだけ行うことができます。背景や具体例を理解した上で行うと効果が段違いだったので、ご本「大好き」を伝えあう子育てを読まれることをおすすめしますが、まずは簡単な手順をご紹介します。

1・赤ちゃんを、横抱きで顔がみえるように抱っこする
2・具体的な事例をあげて、そのときの気持ちを代弁してあげる
3・赤ちゃんが泣き出したら、好きなだけ泣かせてあげる
4・泣きつかれて眠ったら、また翌日も繰り返す
5・そのことを話しても泣かなくなったら、おしまい

つまり、赤ちゃんに「これが嫌だった?怖かった?」などと語りかけ、赤ちゃんが「そう!」と答えて泣き出したら好きなだけ泣かせてあげる、ということなんです。拍子抜けするくらい、シンプルです。

涙って、ネガティブな表現だけじゃないですよね。抱っこ法で流れる涙は、まさに癒しの涙だと思います。泣けば泣くほど、我が子が楽になっていくことを感じられます。本当は、親もこうして泣ければいいんだろうな……と思うほど。

信じられない! たまたまじゃないの? と思われる方も、ぜひやってみてください。赤ちゃんは、的確に不安の理由を指摘してもらったら、必ず泣き出します。それも、ありえないくらい激しく泣き出します。一瞬、かわいそうだからやめたほうがいいかな? と焦るほど。(その意味でも、本を読んでおくほうがいいと思います)でも泣き終わると、ものすごくすっきりと眠るんです。その安らかな寝顔は、まさに天使の寝顔です。

抱っこ法の具体的な体験談

HPの体験談から一部、抜粋引用させていただきますね。赤ちゃん時代からの我慢がつのった園児さんの事例なのですが、とても分かりやすい記事でした。

理由があるわけじゃなく、とにかく何もかもが気に入らない。早くお風呂に入れて寝かせてあげよう・・という親心なんて、分かるはずもなく、お風呂に入らないといっては号泣。しかも園での生活に慣れてくるに従い、今度は園でもお友達に意地悪をしたり、いたずらをしたり、さらには目が痛いと頻繁に言い出し、目を細めるしぐさをするようになりました。病院にも連れて行きましたが、原因は不明。
*略*
抱っこが始まると、聞いていたとおり、娘は号泣。その姿に私も涙。娘は今までたくさんのことを伝えたがってきて、でもそれが伝わらず、いっぱい我慢もしたんだろうな、と思うと、かわいそうで、全て吐き出させてあげたいという気持ちでした。そして号泣が収まると私の胸にぴったりと寄り添って、しっかりと抱きついてきてくれました。まさに心も体も全て預けてくれている、と言った感じで、あれこそ「心の抱っこ」だと思います。その瞬間を思い出すだけで、私は幸せになれます。それは、まさに至福のひととき。
出典:「癒しのネットワーク」体験談

え〜〜〜? と思う方もいるかもしれません。子どもがそんなに難しいこと分かるの? 親のイメージをおしつけてるんじゃないの? 反論はいくつも思い浮かびます。ですが、母親なら誰しも不思議なカンを感じたことがおありではないでしょうか。赤ちゃんが明らかに大人の話を理解していると感じたこと、自分の感情と共鳴して泣き出したこと、経験がおありではないでしょうか。

言葉が話せない赤ちゃんだからこそ、場の空気に敏感なのだと思います。特に家庭内の不安やストレスは、確実に感じ取っています。そして、大人が「(この子は)分かってないだろう」と思っていることも、ちゃんと理解しています。だからこそ、そのイメージを乗り越えて「ごめんね、あなた分かってたんだよね。不安だったね」とよりそってあげれば、安心するのだと思います。

私の体験談

記事が長くて読みづらくなったので、別記事にまとめています。
癇癪、夜泣きの原因は出生時のトラウマかも。赤ちゃんの心を癒す「抱っこ法」とは
出産時のトラウマで、あるとき大人の集団を怖がるようになってしまった、という話です。

ちなみに、この後も私は何か困ったこと、つらいことを経験させてしまったとき、抱っこ法で癒すように心がけてきました。その結果、娘は本当にいつもごきげんで、誰にでもにこにこご挨拶できるようになりました。(といっても、まだ1才。イヤイヤ期になったら、それもあわせてご報告しますね!)

まとめ

赤ちゃんは安心感を切実に欲している。
安心できないとき、心に傷を負ったままのとき、赤ちゃんは不安定になる。癇癪を起こしたり、ひどい夜泣きや号泣で親を困らせることもある。
抱っこ法なら、赤ちゃんの心を癒してあげることができる。そうすると不思議と気持ちが理解できるようになり、親も楽になる。

お金も特別な道具もいらない、抱っこ法。必要なのは「赤ちゃんにも気持ちがある」と信じる心と、真摯に問いかける姿勢だけです。ぜひ、今夜から試してみてくださいね。

補足 抱っこ法の具体例が紹介されているご本

たくさんのご本があり、私もすべて読めたわけではないのですが、数冊目を通した中ではこちらが一番分かりやすかったです。泣くことの大切さ、抱っこ法の奥深さが分かるとともに、語りかけのヒントがたくさんあります。少し昔風の文体なので、読みづらいと思われる方もいるかもしれませんが、中身はとても納得できるものでした。ぜひご一読ください。

補足2 癒しの子育てネットワーク

ちょっとレトロなHPなので、大変失礼ながら最初は「変な宗教?」と思ってしまったのですが、抱っこ法を提唱されているグループのページです。私は本と、家庭保育園の担当さんのアドバイスでやっておりますが、講座を受けたママ友さんもいらっしゃいます。1回5000円くらいで(場所や時間によって違うかもしれません。お問い合わせくださいね)、具体的な方法やアドバイスをいただけたそうですよ。

2015年11月追記:ブログの読者さまより最新情報をいただきました。東京での講座は年内いっぱいで閉鎖、今後は後継者の方が開かれるそうですが現段階では詳細は未定のようです。HPをご確認くださいませね(ハルさま、コメントありがとうございました!!※

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