育児は「柔軟性のある計画」をたてることが大切

子育てがうまくいっている夫婦に話を伺うと、共通することがあります。それは「こんな風に育ててやりたい」というビジョンが明確なこと、そして「とはいっても、本人次第だから」と選択の余地を残して押しつけすぎないこと。つまり、理想を明確にしながらも期待しすぎない、計画は立てるけれども柔軟性をもつ、というスタンスです。私自身は未熟でまだまだなのですが、この記事では、そんな「子育てを楽しく成功させる秘訣」についてまとめてみました。

子どもを育てる環境を具体的にイメージする

我が子の名前を決めるとき、きっとどの夫婦もたくさん話し合われたことと思います。優しい子になってほしい、かっこいい子だといいな、スポーツが得意になりますように、人から愛されますように、元気に楽しく生きていってほしい……願いをこめて、名づけをなさったのではないでしょうか。

2歳になる娘を育てている今、せっかくの想いもそれを実現するための計画がないと実りにくいと実感しています。優しい子になるには、まずその子がたくさん愛されることが必要ですよね。ですので両親は、子どもに伝わる愛情表現を学び理解しなくてはなりません。そして子どもが思いやりを学び他者と協調していくためには、その子にあった集団を選ぶ必要があります。優しさの見本を親が示し続けることも重要ですよね。

スポーツを得意にしてやりたいなら、生後すぐから腹ばいなり引き起こしなりの運動プログラムが必要です。立つ前に、たくさん高ばいもしなくてはなりません。靴選びも重要です。外遊びを計画的に取り入れ、運動に力をいれている園を探したり、習い事を考える必要もありますよね。

元気ならそれでいい、という話もよく聞きますが、アレルギーやアトピー、生活習慣病や肥満が若年化する現代、子どもの健康を維持するのには親の努力が必要だと感じます。生活習慣や正しい食事や離乳食を学び、食材を吟味しなくては、漫然と育てていても「元気な子」にはなりません。

そんな具合で「ふわっと願っているだけでは子どもを導くことは難しい」と、娘が2歳を目前に控えた今、私は思っております。子どもをよい子に育てたければ、まず親がそのお手本である必要があるのですね。親たるものの姿、そして与えるべき環境について本気で学ぶことではじめて、子育てがうまくいくのだなぁと感じました。

子どもをどんな風に育てたいか、夫婦で話し合う

先輩パパ、ママを拝見していて、まず大切なのは「子どもをどう育てていきたいか」という大前提を固めることなんだなと学ばせていただいております。何をしてやりたいか、どんな子になってほしいか、夫婦で話し合うということですね。教育費にさける予算はいくらか。かけられるパワー、時間はどの程度か。これだけはやってあげたい、と思うことは何か。

生まれる前からそこまで? 赤ちゃん相手にそんなに? とお感じの方もいらっしゃるかもしれませんが、早期教育をやるやらないに関わらず、子育てにどれだけのパワーとお金をかけるか、夫婦で決めておくことは役に立つ、これだけは私も断言できます! 一般的に、やはりママの方が熱心に考える傾向にありますので、早くからパパと話し合うことで協力も得やすくなるのだ思います。

「伸び伸びと自由に」「好きなことをやらせたい」から掘り下げる

夫婦で話し合うと、大体が「伸び伸び自由に育ててやりたい」「本人の好きなようにさせよう」「学歴はこだわらない」「個性を大切に」などといった話になりがちですよね。または「とりあえず英語は必要でしょ!」とか「プログラミングやろう」とか「ピアノは早くから」などと、粒の小さい話にとらわれたりします。

もちろん、それが悪いわけではないのですが、そこから掘り下げる必要があったなぁと今は思います。伸び伸び自由に、って、どういうことでしょう? 本人の好きなようにさせるには、何を鍛えておけばいいのでしょう? 幸せになるためには、本当に学歴はいらないのでしょうか? 個性を伸ばすには、何に気をつければいいのでしょうか? 英語はどの程度できればいいのでしょうか?

こうやって考えると「伸び伸び自由に」というのは、教育方針でもなんでもないんですよね。ある人にとっては「受験など意識せず公立小にでもいって、勉強より遊びを楽しんでほしい」かもしれませんし、逆に「受験で苦労しないよう最初から私立にいれたい」かもしれません。「思いっきり好きな習い事をやってほしい」かもしれず、または「大自然の中で子育てして海外も経験させたい」かもしれません。抽象的すぎて、あまり役に立たないんですね。

そして「本人の好きにさせたい」というのも、無茶な話です。乳幼児は親の感性を真似して、与えられた環境の中で学びます。最初から赤ちゃんたちが「こうしたい!」とは選べないんですね。本人が好きにやっていくためには、まず様々な経験をさせて選択肢を広げてやること、そして「好き」を選ぶための審美眼を養うこと、その決断を貫く強さを鍛えてやることが必要なんだなと思います。

子どもにプレゼントしたい環境を、夫婦で決める

そうやって考えていくと、なんとなく子どもに与えたい環境が明らかになってきました。私の場合、子どもが幸せに生きるためには、ある程度の学力と運動能力、そして楽しめる趣味が必要だと思っています。学力がないと進路が大幅に狭まりますし、幼少期は運動が不得手だとコンプレックスになりがちです。そして趣味がないと、人生は無味乾燥なものになりそうです。幸せな人は他人の幸せも祝福できる優しい人間になりますから、我が子にはまずこの3つは叶えてやりたいのです。

もちろん、勉強も運動もできないコンプレックスを抱えたからこそ、何か他の才能に目覚めるかもしれませんし、親の期待ばかりおしつけてもいけないとは思います。本人の人生ですので、幸せは自力で獲得してほしいですし、あまりに親が手助けするのも弱さを助長すると感じます。

けれど、やはり幼少期は親が親なりの理想をもって、子どもの環境をある程度整えることも必要だと思うのです。もちろん、夫が同じ熱量で同じ方向を目指しているわけではありません。でも、こんな風に夫婦で話していくと、この抽象論からやがて具体的な手段まで相談できるようになりました。どんな環境を我が子に用意したいか、そう考えるのはとってもワクワクする作業でした!

夫婦の意見の違いをうめて、具体的な計画をたてる

ちなみに夫婦で話し合うと、どこの家庭でも意見は食い違うようです。妻は「やっぱり女の子だから、幼稚園から私立にいれて品のある環境で育てたい」、夫は「俺と同じく公立で別にいいだろう。習い事なんて水泳で十分」というケースもあれば「バレエとピアノをやらせたい」妻に「習い事なんて小学生からだろ」と夫が驚くケースもあるようで。

やはり自分の育ってきた環境に依存しますので、「子育てってこうでしょ」という常識は夫婦でも違うんですね。妻は夫に育児を協力してもらうつもりだったけれど、夫はそんな気はまるでなかった、ということもあります。いずれにしても早めに見解をすりあわせることが重要なんですね。

我が子に与えたい教育のイメージを夫婦で固める

ここまできてやっと、公立だ私立だという学校選び、英語だプログラミングだといった個別の教育について話す土台ができます。「優しい子になってほしい」というふわっとした理想から、そんな風に我が子を導くための具体策が考えられるようになるのだなと感じました。

毎日好きだと伝えよう。幼稚園は音楽/運動に力をいれているところにしよう。0歳から英語/他言語に慣れよう。希望すれば留学できるよう積み立てを始めよう。友達がたくさんできるよう、地域の国立/公立を選ぼう。躾をきっちりしてくれるカトリック園も視野に、などなど、まわりのご家族のマイルールを伺うと参考になることばかりです。

我が家の場合は別記事にまとめようと思っているのですが「こんな親でありたいから、これだけは夫婦で守ろう」という約束を決めました。また「理想はあれど、本人の気持ちを優先しよう」ということも、何度も話しています。そして育児や進路を相談する相手は、必ず「子育てがうまくいっている夫婦」のみにする、とも決めています。

このイメージがないと、習い事をしてもなんだか一貫性がなくてやめてしまったり、子育て中に親の間で「禁止事項」が違って子どもが混乱したり、祖父母の介入時にカオスになったり、と苦労がふえたのではないかと思います。逆にこれさえあれば、迷っても原点に戻れるので楽だなぁと感じております。

まとめ

子育てがうまくいく秘訣は、夫婦で育児イメージをすりあわせること。
伸び伸び育てたいとか、優しい子に、といったふわっとした理想だけでは、なかなかうまくいかない。
子どもに与えたい環境を具体的に決めて、理想に近づける努力が必要。
とはいえ、子どもを思い通りにするのではなく、軌道修正する心の余裕をもっておきたい。

長くなりましたが、要は「子育てを楽しみながらうまくやるには、無計画なんてありえない」と今は感じている、という私なりの考察でした。もちろん、育児の基本って、ただただ愛せばそれでいいのだと思うのですけど、子どもの幸せを願うなら「愛」は少し具体性を伴ってもいいかなと感じております。

私自身まだまだ新米の母で未熟者なのですが、夫と決めた子育てルールを守って、子どもの幸せを願いながら、明日も育児を楽しみたいと思います!ぜひ、みなさまのご意見もお聞かせいただけると嬉しいです。

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