胎児に悪影響、早産や流産リスクのある食べ物とは

妊婦さんが避けたい、注意したい食べ物とは「胎児に悪影響」「食中毒の危険」「子宮が収縮する」可能性があるといわれるものです。つまり、発達の妨げになったり障がいの原因になりうるもの、早産や流産リスクを高めるものですね。あまり神経質に考えすぎてもストレスになってしまいますが、私自身ができるだけ避けた食品を注意度別、理由別にご紹介します。

食べ物についての見解は人によってかなり異なります。私は心配性の妊婦だったので、厚労省、保健所、産院の見解、複数の育児書と総合的に調べましたが「妊娠は病気じゃないんだから何を食べてもいい」という方から「リステリアの恐れがあるので生野菜もやめましょう」という慎重派まで様々でした。そもそも妊婦相手の実験って倫理的にもあまりできませんし、食べ物だけの影響を測ることって難しいからでしょうか。

ですので、どこまで気にするべきかは難しいなと感じます。直接的に命が危うくなるような食品は今の日本で出回っていないので、個々人のご負担にならない程度で気をつけていただくのがよいように思います。

また、私はマクロビやアーユルヴェーダも学んでおりますが、自然派の方だと妊娠に関わらず乳製品、牛肉、添加物などを避けておられますよね。そのあたりについては、また別の話かと思いますので、今回の記事では触れておりません。

注意度★★★ 妊娠中には避けたい食材

胎児の先天性奇形を起こす可能性がある食材

・うなぎ
・レバー
特に妊娠初期における、動物性ビタミンAの過剰摂取は奇形を招くといわれ、昨今は病院でも指導があります。「過剰」の基準がないので、初期は避ける方が無難かもしれません。また、肝臓(レバー)は生物の老廃物がたまる器官なので、妊娠中に限らず避けた方がよい、という意見もあります。

早産や胎児の髄膜炎、敗血症を招くリステリア菌を含む食材

・生ハム、生肉
・スモークサーモン
・ナチュラルチーズ(加熱すればOK、プロセスチーズはOK)
・肉や魚のパテ
・生野菜(※を参照のこと)
リステリア菌とは、日本での感染は稀ながら早産や胎児の髄膜炎を招くといわれる怖い菌です。妊婦は感染率が上がるので、厚労省のHP「リステリア菌に注意」でも注意されています。分かりやすくいうと、パーティ料理はやめとけ、という感じですね。笑

※生野菜については、見事に見解が分かれます。私の実感値では「洗えばいい」「日本の生野菜は気にしなくていい」が優勢でした。生野菜NGだと入院食も外食も一切だめになるので、私は食べておりました……。

食中毒の危険性が高い食材

・生卵
・生牡蠣、二枚貝
・生肉
妊婦は免疫力が落ちるので、食中毒を起こしやすい食材は避けるべきだとされています。生牡蠣は「問題ない」「加熱が必要」と意見が分かれますが、万一のことを考え、授乳を終えるまで我慢することにしました。某高級レストランで「ここで働いている限り、牡蠣だけは食べられないんです。加熱しても食中毒の危険性があるので、シェフは禁止されています」と聞いたこともあります。

その他の寿司や刺身は、日本で食べるならほぼ問題ないとされています。ただし、以下でふれている「水銀」には気をつけてくださいね!

注意度★★ 妊娠中は量に気をつけたい食材

胎児の聴覚障がいの恐れがある「水銀」

・金目鯛、マグロ、メカジキなどの大型魚
体長の大きい魚は、食物連鎖のすえに水銀をためこんでいるそうで、摂りすぎると胎児の聴覚に悪影響をおよぼす可能性があるそうです。放射性物質も同じ原理といわれているので、妊娠中は大型魚は少なめにしたいですね。制限量などの詳細は、厚労省のHP「妊婦と水銀の注意」にまとまっています。サメやクジラも注意と言われますが、めったに口に入りませんよね…。笑

甲状腺の機能障がいの恐れがある「ヨウ素」

・昆布、とろろ昆布
・インスタントの昆布だし
・外食やインスタントのみそ汁、うどんだし
ヨウ素を摂りすぎると、胎児の甲状腺機能がうまく構築されない可能性があるそうです。昆布そのものを毎日食べたり、インスタントだしを利用するとあっという間に上限を超えます。病院でも「出汁は、いりこかカツオよ!」と指導があったので、いつもは昆布とかつおで出汁をとりますが、かつおのみにしておりました。

※ただしヨード欠乏症という、ヨウ素不足による病気もあります。日本人はわかめなども食べるので、めったにならないそうですが、昆布以外の海藻は普通に食べた方がよさそうですね。和食を食べていない方の場合は、逆にヨウ素不足に気をつけた方がよさそうです。

※放射性物質を昆布で除去できる、という俗説もありますよね。昆布のミネラル分は本当に優秀ですし「100%避ける」必要はないかなと個人的には思います。

毒性の強い無機ヒ素を含む「ひじき」

・ひじき
日本では、妊婦の友のようにすすめられますが、イギリスで接種勧告がだされて話題になりましたね。「ひじきを戻した水を捨てればいい」「少量でもヒ素は毒性が強い」と議論が分かれていましたが、東京都の公式見解では「食べ過ぎなければいい」に落ち着いたようです。(日本らしい曖昧さですね…w)

でもひじきって、一度に食べる量が結構多いですよね…。鉄分やカルシウムは他でもとれるので、私はあまり食べませんでした。

胎児の発達の妨げ、流産や死産につながる「カフェイン」

・カフェイン
普通の生活をしていればカフェインのせいで死産ということはないように思いますが、可能性としては指摘されていたので記載しておきます。ちなみに、コーヒーや紅茶や緑茶以外に、コーラ、ココア、栄養ドリンクなどにもカフェインが含まれます。

1日2~3杯ならよいと言われますが、カフェインはそもそもカルシウムを奪い、鉄分の吸収を阻害する働きがあるもの。授乳中も控えたい成分ですので、妊娠中からたんぽぽ珈琲や麦茶、ルイボスティー、三年番茶に慣れておくと安心ですね。

特にオーサワジャパンの三年番茶は体の陰陽バランスを整え中庸に戻してくれるといわれ、マクロビ実践者の方々にも愛用者が多いお茶です。赤ちゃんが飲めるほどカフェインレスでもあり、ティーバッグタイプで手軽に飲めるので個人的には一番おすすめです。

たんぽぽコーヒーは好き嫌いが分かれるお味だと思うのですが、紅茶派の私としてはむしろ普通のコーヒーよりも飲みやすくて好きでした。上記にあるがばい農園のオーガニックのたんぽぽ珈琲もおいしいですが、ママナチュレのたんぽぽ茶は「母乳の出がよくなる」ということで授乳中も愛飲しておりました。優しいお味でルイボスティーのような風味ですよ。



注意度★ 妊娠中は、できれば注意したい食材

胎児の発達の妨げ、流産や早産につながる「ハーブ」類

・ハーブ(特にパセリ、バジル、アロエ、ローズマリー)
ハーブは専門家らしき人が様々いて、言うこともまちまちです…知人のハーブ屋さんは「ハーブには微量でも薬効成分があるので、妊娠初期はすべてのハーブを避けるべき」と言っておりました。特にパセリは、ヨーロッパで「流産を望む若い女性が食べる」と言われるそうで、子宮収縮を起こしやすいとか。

ただ、日本でハーブをもしゃもしゃ食べまくることってあまりないと思いますし、イタリア料理のせいで流産したなどの話も聞いたことがないので、あまり心配はいらないとは思うのですが、「自然素材で体に良さそう♪」と安易にとりいれない方がいいですね。

私自身は、上の4つを積極的には食べないようにしており(ポタージュにのってるパセリなんかは食べてます…)カフェでも中身の分からないハーブティーは避けています。お庭でハーブを育てている方は、一度調べてみてくださいね。

子どもの情緒不安定、肌荒れなどを起こす食品添加物

・ハム
・ソーセージ
・ジャム
・インスタントラーメン
・化学調味料
添加物問題は言い始めるとキリがないので、有名どころだけ挙げました。要は「長持ちするよう加工された生肉」や「味の濃い加工食品」などは避けた方がいいよ、ということですね。ちなみに、リン酸をのぞいたハムやソーセージは生協や大地を守る会などの宅配食材で手に入ります。

「インスタント食品や化学調味料をまったく使わない」というのは、とりわけ働く妊婦さんには厳しいでしょうし、つわり中にラーメンだけは食べられた…という方も、結構多いものです。食べ過ぎないことを原則に、うまく利用したいですね。

生活習慣病、胎児発達の妨げにつながる「トランス脂肪酸」

・マーガリン
・ショートニング
・上記を原料とするパンやお菓子
海外では厳しく規制されているものの、日本ではまだ野放し状態のトランス脂肪酸。トランス脂肪酸を摂るとコレステロール値が悪化する、生活習慣病のリスクが高まる、キレやすい子どもが育つ、などといわれますね。私自身は、もうずいぶん前からマーガリンやショートニング、菓子パン類は口にしておりません。

バターは少しだけ価格が高くなりますが、風味もいいので変更するのがおすすめです。とはいえバターは塩分も脂肪分も高いので、摂りすぎにはご注意くださいね。(アーユルヴェーダでは「ギー」というバターをすすめられます。ご興味のある方は作ってみてくださいね!)

なお、添加物については本記事で言及しておりませんが、妊娠中からぜひ変えていただきたいなと思う調味料や食材宅配、お水の話は以下の記事に書いておりますので、もしよろしければご覧ください。

赤ちゃんや妊婦にも安心の水選び。おすすめウォーターサーバーの選び方
妊婦とママにおすすめの調味料。数百円の差で、安心とおいしさが段違いなのです
妊婦やママにおすすめの食材宅配。10社試して安全性、利便性、価格で比較しました

妊婦の食事に関する補足(参考書籍)

妊娠中は本当に様々な勉強会、育児本、産院などで情報収集をしたため、矛盾する内容も多く参考資料を記すことが難しいのですが、「医学的見地」と「自然派」それぞれにおいて勉強になった書籍をご紹介しておきます。

「すべてがわかる妊娠と出産の本」は言わずと知れた世界的大ベストセラーの育児本です。アメリカでは各家庭にあるといわれるほど。医学的見地からみた、妊娠月ごとの赤ちゃんの成長や気をつけること、母体の症状や病気の兆候、食事や外食での注意事項などが本当にわかりやすく整理されています。

最も素晴らしいのはリスクや病気についても、「こんな危険性がある」「こんな怖い病気がある」という紹介ではなく「事実としてこういうことがあるけれど、割合としては◯%でありほとんどの方は心配ない」などと、あくまで妊婦さんを気遣い安心させてくれる書き方になっていることです。食事に限らず本当に役に立つので、妊婦さんのお守りとしておすすめのご本です。

東城百合子先生の「食卓からの子育て」は自然派の方々のバイブルでもある、食事と育児のしつけがまとまったご本です。昔ながらの知恵や自然派の考え方(玄米菜食)もありつつ、現代の母親事情を理解したやわらかい内容で、自然派の方でなくとも「体に良いもので育ててやりたい」とお考えの方にはなじみやすいご本だと思います。
妊娠期間より子育て期間のほうがずっと長いわけですので、妊婦に限らず役立つ内容としておすすめです。内容は「育児不安や孤独を解消する育児書3冊。早期教育で陥りがちな暴走にも効きます」に詳しく書いております。

「大丈夫やで」は60年以上も助産師として最前線でお産をサポートされている、最高齢助産師の坂本ばあちゃん先生のご本です。食事についての記載は数ページなのですが、肩肘張らずに好きなものを気持ちよく食べましょうというのが基本で、ただ妊娠後期には炭水化物の摂取に注意など守りやすいことが書かれています。

あまり心配しすぎず、こまごま注意しすぎず、ゆったりと妊娠、育児を楽しみたいと思っている方におすすめなのですが、同時に私のような「そう思いつつも心配症なんです!」という妊婦さんにこそ読んでいただきたい内容です。

妊婦以上に妊婦のことを理解なさっているというか、言葉にできない不安をすべてすくいあげて、きちんと根拠をもって励ましてくださるので、読むだけで元気になります。夫のケア、自分のケアなど盲点もあり、いまでも読み返すご本です。

まとめ

妊婦の食事は「安全性」が何より大事。気にしすぎても疲れるけれど、知っておいて損はない。
特に妊娠初期のうなぎやレバー、生ハムやチーズなどのリステリア菌は、確率は低いとはいえ影響が心配なので避けたい食品。
あとはバランスよく楽しんで食べながら、気になるものだけ避けてみてくださいね。

ちなみに、もちろんお菓子や揚げ物、塩辛い食品の摂り過ぎは御法度です。ママの食べたものは毒素ごと胎児に伝わるので、たとえ産まれた瞬間が元気でも、その後の健康や肌の状態に如実に現れてくるものです。

私自身、恥ずかしながら、異常にアイスが食べたくなりガマンできなかった時期があったのですが、そのせいで娘にはニキビのような湿疹が一時でました。幸い他の食事に気をつけていたこと、家庭保育園の食事指導のおかげですぐおさまりましたが、娘には本当に申し訳なかったと今でも反省しています。将来、子どもに謝らなくてもいいように、今から体にいいものを選んで食べたいものですよね。

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