おむつなし育児は赤ちゃんとのコミュニケーション

おむつなし育児とは、その名のとおり「おむつをはずした状態で育てる」ことです。信じがたいかもしれませんが、本来赤ちゃんにおむつは要らないのですね。やってみると本当に簡単で育児自体が楽しくなります! なぜなら、おむつなし育児は母子のコミュニケーションを強めてくれるから。この記事では、おむつなし育児の進め方と、0才11ヶ月でおむつがはずれた娘の体験談をご紹介しております。

おむつなし育児をはじめると、「たまにおむつを見て、濡れてたら替える」というただの作業だった排泄処理が、「今おしっこでそう? そっか、やってみる? あ、おしっこが出たねー! 気持ちいいねー!」という楽しいコミュニケーションの時間にかわります。家中がおしっことうんちで大惨事になるとご心配なさるかもしれませんが(笑)、実は杞憂でございますよ。

おむつなし育児の考え方

まず、赤ちゃんは本来、排泄機能を理解している、ということを信じることからスタートします。何を言っているんだとお思いの方はお先に「トイトレが怖い!なら紙おむつをやめよう。おむつなし育児が実はラク!」をお読みいただけますでしょうか。そしてタイミングよくママがおまるやトイレを補助すれば、難なく排泄することができるのだ、という新しい考え方を受け入れてみてください。

そう、おむつなし育児はいたってシンプルです。おむつをしないで、赤ちゃんが気持ちいい本来の姿ですごさせてあげる。おしっこやうんちのタイミングで、排泄をサポートしてあげる。それだけなんですね。

トイトレのように、早くおむつをとらなくては!というトレーニングではありません。それを目的にすると焦りが出てしんどくなります。あくまで、赤ちゃんが気持ちよくすごせることが第一。おしっこやうんちでお尻が汚れて、毎日不快な思いをする機会を減らしてあげる。その結果おむつがはずれるのもスムースになる、というわけです。

おむつなし育児の準備、必要なもの

必須なのは「おむつなし育児」のご本だけ

おむつなし育児に必要なものはガイドになる「おむつなし育児」というご本、そして拭き掃除用のタオルくらいで、特に何もなくても始められます。

こちらの本だけはお読みになることをおすすめいたします。おむつなし育児の考え方や月齢ごとの進め方、世界中のママのアドバイスや体験談がのっています。つまずきやすいポイント、うまくいかないときの考え方も「おむつなし育児」の話に限らず参考になり、育児書としてもレベルが高い良書だと思います。

それから、おむつなし育児にトライするにあたってあった方がいいものとしては、おまると補助便座です。ですが、お子さまが小さいうちはトイレの上に「ささげる」スタイル、お風呂や洗面所でたたせるスタイルでもできますので、まずは何も買わずにスタートしても大丈夫!とにかくまずやってみる、をおすすめいたします。合わなければやめればいいだけですので、ぜひ気楽にトライされてみてくださいね。

私が使っていたのは、本でもおすすめされているこちらのホーローおまるです。インテリア的にも抵抗がないデザインで、適度な重さがあってぐらつきません。汚れやにおいも全くつきません。生理が戻れば私の布ナプキン洗いだめ用にしようと思っています。(追記:ただいま実際に、布ナプキンの洗濯用に重宝しております。フタつきタイプにしておいてよかったです)

おむつなし育児のイベントで出会ったリッチェルのおまるです。座りやすくて、赤ちゃんが楽そうでした。月齢が低い場合は、こちらの方が安定感があっていいかもしれませんね。ホーローだと、月齢が小さいうちはお尻にあてがって使う感じですので、赤ちゃんによってはおまるの方が落ち着くかもしれません。

補助便座はおむつなし育児をするしないに関わらず必要になるものですが、個人的にはおもちゃがなくシンプルなものをおすすめします。おもちゃに気をとられて排泄できないケースをたくさん伺うからです。この便座はものすごく安価なのですが、カバーもついており冬場も冷たくないし、形状的におしっこが飛び跳ねにくいのがよいです。1才をすぎた娘は「ぞうさんのくるま」と言って気に入っております。笑

携帯補助便座は、慣れてくるとおでかけ用にすごく便利!長さが短めなので、最近の便座が長いトイレだと前の方だけに置く形になりますが、すべりどめがついているので意外と安定します。

最後になりますが「パンツ」があると進めやすいです。トレパンではなく、普通のショーツです。おむつなし育児を実践中の方や、おむつが早くはずれた方から「小さいパンツがない!」とご相談をたくさんいただきまして、娘が愛用していたパンツ情報(…この言い方はなんだか妙なのですが。笑)をまとめました。「おむつはずし期・おむつなし育児におすすめ。サイズ70、80の小さめパンツ」もご覧になってみてくださいね。

おむつなし育児の進め方

おむつなし育児はとってもシンプルですが、排泄機能の状態によって進め方が若干異なります。実際になさるときは、本にそって月齢ごとのページを参考に行っていただきたいのですが、今回は生後10ヶ月からはじめた私の手順をご紹介します。早くやればやるほど、簡単に進むそうです。経験からも本当にそう思います。戻れるなら0ヶ月から始めたかったです。

赤ちゃんに排泄機能を思い出してもらう

ほとんどの赤ちゃんが生まれたときからおむつをあてられ、排泄機能が衰えています。そのため、まずは思い出してもらうところからスタート。生後すぐから行う場合は、もちろんこの手順はいりません。

具体的には、おむつをつけずにそのまま排泄させます。汚れてもいい場所(タオルをひいたり、フローリングの一部だったり)を決めて、その上で一定時間おしりをだしてすごせるようにするんです。さすがに家に粗相されたくない! という方は、布おむつでもOKとにかく「あ、今なにか出たぞ」と本人に思い出してもらうことが目的です。

おむつなし育児

そしておしっこが出たら、慌てず「しーしーしー」などと言いながら、おしっこをさせてあげます。そうすることで、「しーしーと言われるとおしっこをする」と赤ちゃんは学んでくれるのです。うんちも同様です。

やってみると分かりますが、紙おむつだと「いつしたのかしら?」というくらい、ちょこちょことおしっこしていたのが、一気にまとめてできるようになります。なので、回数がすごく減ります。紙おむつって頻尿の原因なんですね。このあたりは「おむつなし育児のメリットとデメリット。おむつ交換が大変、かぶれる、紙おむつのゴミに悩む方におすすめ」に詳しく書いております。そんなわけで、思ったよりも拭き掃除の回数は少ないです。

私は一日のうち時間を決めて、夏場だったのでロンパース一枚にしてすごさせていました。友人はお風呂前がおむつなしタイムだそうです。家が汚れてストレスになっては本末転倒なので、無理せずできる範囲でやってあげればいいと思います。

女の子なので、さすがにおしり丸出しはどうなの…と思って使っていたsweet girlのロンパース。とってもお安くて可愛くて、排泄時にも簡単にスナップをはずせて便利です。

赤ちゃんをトイレやおまるに座らせてみる

実は、私は先にこれを試してみました。朝一番、昼寝のあと、授乳のあとなど、おしっこしそうなタイミングでとりあえずさせてみたところ、なんと初回から続けざまに成功! おしっこがちょろちょろ出る姿があまりに可愛くて、一気にやる気をだしました。なので、まずやってみるのもおすすめです。本当に、本当に、本当に可愛いですよ。

そのとき、「しーしー」「うーーーん」など、擬音語を用います。排泄感覚を思い出させる手順でやったように、この音でおしっこ、と理解してもらうんですね。娘は胎教からノンタンの絵本を読んでいたので、初回から「しーしー? あ、おしっこするの?」と気づいたんじゃないかと思います。赤ちゃんの理解力って、思ってる以上に高いんですよね。

私は、便座の上をまたぐようにして娘をたたせていましたが(笑)、1才くらいからそのスタイルが恥ずかしくなったらしく嫌がるようになり、補助便座になりました。トイレを怖がる場合は、トイレ外で補助便座に座る練習をしたり、お風呂で立たせてみたり、臨機応変にやっちゃいましょう。

肝心なのは「おむつなし育児は、トイトレではない」と理解すること。私は運よくおむつがはずれましたが、目的はおむつはずしではなく、排泄を気持ちよく楽しむことです。ママが笑顔で「しーしー? 出た〜」と遊び感覚でやることが成功の秘訣だと思います。

タイミングや、赤ちゃんの排泄サインに気をつける

排泄感覚を思い出させ、時々トイレやおまるでさせてみる(実際できなくてもいいんです)ということを繰り返していると、赤ちゃんが排泄前にサインを出しているのに気づくようになります。排泄後ではなく、前です。もじもじしたり、おしりをさわったり、おまるを指差したり、赤ちゃんによっても、また時期によっても様々なサインを出してくれます。信じがたいと思いますが、誰もが感じることができるようです。

また、サインがなくても、なぜか分かりませんが、その感覚をママが感じとることができるようになります。(ご家庭によっては、ママよりパパのほうが得意だったりもするみたいです)私の場合はもうシンクロしており、私がトイレにいくタイミングで連れて行けばほぼ確実に排泄します。笑

サインが分からない場合は、寝起きや授乳後、抱っこからおろすとき、おでかけの後などが狙い目です。無理なく楽しんでやっていれば、一度は成功するので、そのとき赤ちゃんとたくさん喜びをわかちあってください。当たり前ですが、排泄がちゃんとできると気持ちいいんです!

なぜ娘は0才11ヶ月でおむつがとれたのか?私なりの考察

おむつはずしが目的ではないので、あまり強調してはいけないと思いつつですが、少しでもご参考になればとご紹介します。娘は10ヶ月と遅い時期におむつなし育児をはじめました。それまでは授乳の度、3時間おきくらいにおむつを替えてましたかわいそうなことに、うんちのときでも気づかなかったこともあります……。ひどいかぶれではなかったですが、時々おしりが赤くなって気になっていました。

10ヶ月の頃、寝起きにトイレに立たせてみたらおしっこができ、喜んだ私がおまるを買って本格的にスタートしました。一日の決まった時間をおむつなしタイムにして、タイミングを見計らってトイレにつれていったりおまるに座らせたり。すると2週間もしないうちに、おしっこのときは「んん〜!」と言って肩を叩きにくるように。うんちのときは、困った顔でおまるを指差すようになったんです。

赤ちゃん,おまる

おでかけ先でもトイレに立たせてみたら、難なく成功。そんなわけで11ヶ月のとき「おむつやめる?」と聞くと「うん!」と元気な返事があり、やめることにしたのでした。といっても娘のサイズは60〜70。パンツは売っておらず、最初はぶかぶかのトレパンをはきました。笑 その後は「おむつはずし期・おむつなし育児におすすめ。サイズ70、80の小さめパンツ」にあるような小さめのパンツをはいており、とても快適そうでした。一時期トイレが嫌になったりもしましたが、すぐになおりました。

なぜこんな風にスムースにできたかというと、おそらく色んな要因があります。先にあげたノンタンの絵本での、おしっこの理解があったこと。夏場でおむつなしタイムがとりやすかったこと。紙おむつでもマメに替えており、時々は布もつかっていたこと。でも一番は、家庭保育園で胎教から培った絆があったからだと思います。

家庭保育園の話は長くなるので別記事にしたいと思っているのですが、一言でいうならば、母子で楽しむ知育おもちゃ+育児のプロによるカウンセリングの教材です。胎教からずっと絵本を読んだりお話したり、私が世の中全般の先生になるつもりで、娘と楽しんできました。そのおかげで、娘は4ヶ月から「ママ」「パパ」と話しはじめるほど、言葉の理解が早かったのです。だから排泄についてもコミュニケーションがうまくとれたんだと思います。

おむつはずし

また、「ママのすることなら大丈夫」という信頼……というとなんだか偉そうですし、恩着せがましい母親っぽくて申し訳ないですが、そんな感じで全幅の信頼をおいてくれている気がします。もちろん成長につれて揺らぐでしょうが、胎教をみっちりやっていると言葉にならない絆ができてくるんですね。娘が泣いたとき「なんで泣くの?」と思ったことがないくらい、不思議と気持ちが分かるんです。分かる、と思いこんでいてはいけないと思いつつですが。汗

そんなわけで、おむつなし育児の成功の土台は、お子さまといかにコミュニケーションがうまくとれるか、だと思います。現時点でうまくいっていなくても、逆におむつなし育児をする過程で、注意してみていなくてはいけなくなる(だって家が汚れる。笑)ので、自然とコミュニケーションがとりやすくなると思います。私も以前より、さらに娘が愛しくなり育児が楽しくなりました。

まとめ

おむつなし育児の目的は、おむつはずしではなく母子のコミュニケーションを楽しむこと。
排泄感覚を取り戻すためにおむつをはずす時間を設け、タイミングよくトイレに連れて行く。それだけ。
シーシーなどの音にあわせて排泄できるようになれば、あとは根気よくサインを見逃さないようにする。

まぁ一回くらい汚れてもいいか、くらいの気持ちで、ぜひ一度おむつなし育児にトライしてみてくださいね。とっても楽しくて、お子さまの気持ち良さそうな笑顔をみられる体験になると思います。

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